6月最終日の本日ですが、既に梅雨も明け外は36度の地獄となっています。
外回りの出入りの営業や納品の皆様が口を開けば「暑いですなぁ~」の一点張り
まいど~ の声の前に環境に対する不平不満を漏らすというのはいかがなものか
と思うものの気付けば自分も同じく不満ばかりの日々です。
あまりに暑いもので釣りにいくのも夜行性になるのも必然というもの
子供たちが眠り、嫁から呆れられながら深夜に車を走らせてポイントにつくと
ヘッドライトの灯がテトラポッドに張り付いています。
同志たちが「まってたよ~」と言わんばかりに等間隔に並んでいます。
殆ど喋りはしませんが、それぞれのヘッドライトの主が何を考えているかは
お互いに大体わかります。釣り人とはそんなもんです。
間に入らせてもらい、しばらく夜の海をぼんやり観察してみます
河豚のゆったり散歩はいつものこと。ゴカイの産卵はほとんど最終便くらい。
遠くで聞こえる水飛沫はシーバスの捕食音か、ボラのジャンプか
試しにルアーを投げると手の平サイズのアジが一投一匹状態
大潮が来るたび海の中の季節が進み、6月の海は生き物の気配でいっぱいです
気付けば周りの釣り人はみんな帰ったようで一人ぽつねんと海の観察を続けます
この日は珍しくトビウオが岸際を回遊してきました。
鮮やかなブルーの魚体が夜の海に妖しく光っています。
この海域で見るのは初めてです。
これも黒潮大蛇行が終わったせいか?と考えながら見つめていると、ふと
「これ釣れるんじゃね?」と下心が湧いてくるのは釣り人の性
ルアーに反応なし、捕まえたフナムシも反応なし、打つ手無しか・・・
と思った矢先ヘッドライトの灯に寄って来る個体がいます。
試しに直ビームを当てると目が眩んだのか?目の前でぐるぐると回りだしました
ヨイショっと竿先のルアーをひっかけるとあっさりと引っ掛かりました。
魚体の割に全く暴れず、すんなりと上がってきます。
いや飛ばへんのかーい、とひとりごつ
いっぱいいましたが、この日は2匹だけ持ち帰りました。
持ち帰って次の日子供と観察します。
なるほど、トビウオは飛ぶ、というよりも滑空するんや、とか
羽根デカすぎて収納しきれてへんやん、とか発見がいくつもあり楽しい
味はまぁまぁ、というか一緒に捌いたアジの方が数倍旨味が強いため無個性な味
刺身で食う価値はあんまりないな~、くらいの魚でした。
後日同じポイントに行くと数は少ないもののまだトビウオがいました。
ところがヘッドライトを照らすとピューっと沖に逃げていきます。
もしや実は学習能力が高いのか?
と思ったら帰ってきました。
ヘッドライトの灯にじゃれつくように左右に反転を繰り返している様子を
見ているとなんだかアホらしくなって獲る気が失せました。
夜行性の釣り人と遊んでくれたことに感謝しつつ、もう狙われるなよと
願いながら帰るとしました。
この駄文を読んでトビウオを見かけた方は狙わずにそっとしておいて
あげてください。
飛ぶことに特化したせいでちょっとアホになった魚です。
なにより、大して美味しくないですよ。いやほんとに。

