見えないものを見てみたら

従業員全員がワクチン3回目を終え、平常運転を行っておりますが戦争の影響が遠からずあるのか、少し暇な状況です。

周りの会社さんも同じくですが、なんとか機械は止まらない程度に仕事を頂いています。

そんな状況なので、忙しいときは皆さんバタバタなのですが、最近は打ち合わせついでに世間話をする時間がとても長くなったように思います。

とくに近年は御取引先の方と釣りの話で盛り上がることが非常に増えました。

私は小さいころから父(社長)に連れられて堤防や川に釣りに連れて行ってもらい、大人になってからも父と2人や取引先の方、友人とよく釣りに行かせてもらっています。

子供も小さいため独身の頃の様に毎週行くことは出来ません。行けても精々が月1回、今年に入ってからなどまだ1回しか行けていません。

ですがその分、1回に懸ける思いが強く、というか若干暴走気味だと自覚しています。

取引先の方と「1回の釣りの満足度を上げたい」という共通目標を掲げ、今年からついに超大物、釣り人の最終目標であるマグロを狙う計画が立ち上がってしまいました。

マグロを釣るべく道具を揃えているのですが、使うルアーもいちいちでっかいものばかりで、お値段も張ります。

樹脂製の大量生産品もいいのですが、こんな仕事をしていると本物の職人(ルアービルダーという実在の職人です)が作ったウッド製の削り出しルアーが欲しくなってしまいます。

実際手に入れてみるとそれはそれは綺麗な造りで、コレクターがいるのも頷けます。

そんな手作りルアーを、ある知り合いがX線写真を撮ったとのことで見せてもらいました。

普段は絶対に見ることの出来ない写真でも、見てみると決して左右対称でないこと、ワイヤー貫通方式でも、貫通の為の穴は最小限にすることで強度と浮力のバランスを絶妙にとっていること、ステンレスワイヤーの巻き付けフィニッシュの仕方も丁寧で強度も重視していること、など職人のこだわりが見える写真でした。

突き詰めて観察するともっと良さがよくわかる、そんな仕事を自分もしていきたいものです。