どの会社でも共通する事かもしれませんが、もしかしたら当社は
他所さんに比べると多いかもしれません。
「必要ないのに、買っちゃったもの」 です。
厳密にいえば全く必要ないわけでもないのですが、無用の長物となり
工場の隅に転がっているものがいくつか見えます。
デカいだけの棚、すかすかの工具箱、殆ど見ないカタログ・・・
特に目立つのが治具です。
リピートあるよ~と言われて置きっぱなしになって何年たつんや・・・
という巨大な鉄の塊が端に寄せられて転がっています。
こういうものを断捨離出来ればもう一台くらいは機械が置けるんですけどね
中々捨てられない社長(父親)と「もう捨てようや!」「いやまだ置いとけ!」
と年末大掃除のたびに言い争いが起こっています。
と、工場内をスッキリさせたい私ですが、社長のことを言えません。
事務所に置いている60cm水槽に全くもって不要なものを取り付けています。
写真のビートルカウンターというガラス器具です。
水槽内の水草成長促進のためにCO2を添加しているのですが、添加スピード
を見るためだけのカウンターです。
本来、CO2装置側に付いているのでわざわざこんなクルクルと気泡が回っていく
必要もありません。
まっっっったく不要なものです。
いらないものと分かりつつも、クルクルと気泡が回って登っていく姿は
なんとも可愛らしく、ついつい魅入ってしまします。
ADAからかつて販売されていたこのカウンター。現在廃盤です。
噂ではこれを作れるガラス工芸職人が高齢で引退し、後継者が居ないとか
事実かわかりませんが、身につまされる話です。
ガラス工芸の世界は判りませんが、やはりこのように目を引く製品は
相当な技能が必要なのでしょう。
来社されたお客さんも「ええね~」とお世辞を言ってくれます。
とはいえ、完全にインテリアですから機能的には要りません。
「なんかかっこいいからええやん!」と言い張る自分は、年末に
「なんかに使うかもしれんからええやん!」と言い張る父親と同罪です。